忍者ブログ
オタク的生態記録書
オタクの生態記録とかなんか凄そうなこといってるけど別にそんなんじゃないから。単に萌えた事とか絵とかなんかそんな感じのオタクの事。
09

1 2 3 4 5 6 78 9 10 11 12 13 1415 16 17 18 19 20 2122 23 24 25 26 27 2829 30
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

夕飯を食べに食堂に行くと、広い食堂の中で約一ヶ所やたらと賑やかなところがあった。
近づいて見ると、あー、なるほど。
新人エクソシストのアレンがただ晩御飯を食しているだけだった。
ものすごい量を、ものすごい勢いで。
アレンの姿が隠れるんじゃないかってほどに積み上げられた皿が、一瞬草食獣の骨に見えた。
「あいっかわらずすげー食欲……」
これであんな細い体型してんだから、いったいその摂取されたカロリーはどこにいっているのか。
できるだけアレンに気づかれないように、俺はアレンの後ろのほうを遠回りして通った。
それこそ、一緒に食べませんか~、ここ空いてますよ~。などと言われたら、あいつには悪いが
正直、食が進まねぇ。
アレンから目を離すと、今度は正反対にものすごい静かな場所を見つけた。
神田だ。なるほど納得。
空になっているが、器を見る限りどうやら今日もざる蕎麦らしい。
たまには違うもん食えっていってんのに。うどんとか。あ、似たようなもんか。
しかしどうも様子がおかしい。普通ここまでくれば気づくはずなのに。
「ユウ?」
反応がない。後ろに回ってみた。おや、どうやら寝ているらしい。
こんなところで寝るなんて、よっぽど疲れていたんだな。
こいつにしちゃ珍しい。隙だらけだっての。あ、いいこと思いついた!
「ユウ」
俺は優しくユウの名を呼び、ほっぺたをむにっとつついた。


「!!!?」
神田は驚き目覚め、目を見開いて椅子からずり落ちそうになる。
すっげ。こんなに慌てたユウ滅多に見れねーよ。だれか、カメラカメラ。写真撮っといて。
「……おま、なっ……なに……!!?」
お前がなに言いたいの?ああ、やべ、予想以上に面白い。
「てめぇ、なに笑ってんだ」
自分が寝てたことに気づいたんだろう。顔真っ赤にして怒ってる。そりゃ恥ずかしいわな。
「わりぃ、ごめん。なんてーかその。あんまり気持ちよさそうっだたから゛っ!!?」
「おまえ、今見たこと絶対誰にも言うなよ」
いきなりものすごい形相で首をつかまれて逃げ切れなかった。というより、逃げたら殺される。
「ちょ、苦しいんですけどっ。……か、神田さん……?」
「もし言ったら、殺すぞ」
「あー分かったから!言わない!絶対言わない!死んでも言わない!」
やっと開放されて俺は椅子に座り込む。あーマジで絞められるかと思った……。
「っていうか、俺起こしただけなんだけど。ある意味恩人じゃね?」
「あ゛あ゛?」
小声で言ったにもかかわらず鋭く鬼の形相で切り返す神田。
「いや、なんでもないです……」
こいつ寝起きって機嫌悪かったっけ。
我に返ると、神田は器を持って早々に立ち去ろうとしていた。
「どこ行くんだ?」
「……部屋に帰るに決まってるだろう」
あそうか、もう食べ終わったんだよな。早く寝たいんだな。・・・・・・・・・・・・。
「送ってやろうか?」
「いらん!!」
そりゃそうか。
「おやすみ、ユウ」
「…………………ああ」
なにそのすっごい間!
神田が無事食堂を出て行くのを見送ってから俺はジェリーさんのところへ行った。
今日の晩御飯はもう決まっている。あーもう腹減りすぎて死にそう。
「すいませーん。ざる蕎麦くださーい。大盛りで」
PR
コメントをどうぞ。
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
ウィッグ&ブーツ通販SHOP 「CLASSE!」 コスプレウィッグならCLASSEにお任せ!

17  16  15  14  13  12  11  10  8  7  6 
一年がアビスみたいに760 日なら 描いてて楽しかった♪
忍者ブログ [PR]